店舗デザインにかかる費用や作業を依頼する業者について

店舗デザインにかかる費用や作業を依頼する業者について開設しています。店舗デザインは、どんな業者の店を開く際でもとても重要なことです。

どんな業種のお店でもそうですが、開業を控えた準備でやらなければならないのが店舗デザインです。店舗デザインは、基本的にやり直しがきかない作業なので、失敗できません。内装工事のあとに不良箇所が見つかったとしても、その部分だけを修復するわけにはいかないのです。そのため、店舗デザインは施工業者とこまめに打ち合わせをして、イメージどおりに工事してもらう必要があります。この記事では、店舗デザインについてお話ししています。費用や店舗デザインを依頼できる業者についてのお話もあるので、店舗の開業を予定している方はぜひ参考にしてください。

店舗デザインとは

物販でもサービスでも、店舗を構えてお客さんに来店してもらう商売では、店舗デザインが非常に大切です。どんなにすばらしい商品やサービスを用意しても、想定するターゲット顧客にアピールできなくては宝の持ち腐れです。また、お客さんに来店してもらったとしても、居心地の悪い空間だったら、すぐに店を出てしまうでしょう。

最近はインスタ映えなどの言葉も生まれ、店をSNSで映えるようにデザインすることも重要になってきています。顧客が店の写真をSNS上にシェアすることで拡散を狙う手法です。SNSは、うまく使えばお金をかけずに集客できるため、小規模ビジネスのマーケティングにおいては欠かせない存在となっています。SNSはもはや若者世代だけを狙って利用するものではありません。

ただ、店の運営は、常にうまくいくわけではありません。たとえ、行列ができるレストランに育て上げることができても、その状態をキープすることが難しいのです。このようにならないよう、店舗デザインを行うのですが、店舗デザインは店のコンセプトが定まっていないと取りかかれません。店のコンセプトを定め、出店ロケーションや想定する顧客を絞り込んだうえで店舗デザインに取りかかることが重要です。

店舗デザインを依頼する業者について

店舗デザインは、通常、設計事務所に依頼します。設計事務所は得意分野を持っていることが多く、飲食店の店舗デザインには長けているけれども、スポーツジムのデザインはあまり受けていない設計事務所もあります。そのため、店舗デザインを依頼する際は、施工実績を調べたうえで依頼したほうがいいでしょう。

自力で設計事務所を探すことが難しい場合は、ネット上のマッチングサービスを利用するといいでしょう。施工事例などもマッチングサービスのサイトでチェックできるので、いくつかの設計事務所を比較しながら、ここぞという設計事務所を選ぶことが可能です。

また、設計事務所をコンペ形式で選ぶこともあります。この場合もマッチングサービスで申し込むことができます。ただ、複数の設計事務所にデザインや見積りを提案してもらうため、当然ながら余計にお金がかかります。

店舗用物件の種類

店舗用の物件には、居抜き物件とスケルトン物件があります。居抜き物件は、前の入居者が使っていた内装や什器などがそのままになっている物件です。条件がそろっている居抜き物件なら、すぐにでも商売を始められますが、完全に自分好みの店を作ることはできません。それができるのはスケルトン物件です。

スケルトン物件は、床も壁も天井も配管も、すべてがむき出しになっている物件です。スケルトン物件を選ぶと、内装工事から設備工事まで、すべて行わないと商売を始められませんが、自分好みの店を作ることができます。設計を依頼してから工事が終わるまでに時間もかかりますが、こだわりを表現するのであれば、スケルトン物件を選ぶことになります。

店舗デザインを依頼する前にやるべきこと

理想の店を作り上げるには、店舗デザインを依頼する前に、いくつかやるべきことがあります。店舗デザインは、遅くとも開店予定日の3~4ヶ月前には始めなければならないので、それよりも前にやるべきことになります。

店のコンセプトを決める

店のコンセプトが決まらなければ、店をデザインすることもできません。どんな店にしたいのか?出店するロケーションや想定する顧客を綿密にリサーチして、店のコンセプトを決めます。

物件の確保

リサーチを重ね、出店ロケーションやターゲット顧客の絞り込みができたら、コンセプトを表現することが可能なスケルトン物件を確保しましょう。

余裕をもって予算を準備

店舗デザインを依頼する前に、予算を確保します。もちろん、予算は物件を確保する前に決まっていることかもしれませんが、改めて上限金額を確認しておきましょう。店舗デザインは、予算オーバーしがちですが、だからといって最初から出し渋ってしまうと、設計事務所も本当に低予算のデザインしか提案してくれません。そのため、ある程度余裕をもってデザインにかけられる予算を提示します。ちなみに設計に関わるお金の支払いは、契約時に半分、工事が終わったあとに半分という形で支払うのが一般的です。

資料を準備

コンセプトを決めて、デザインがイメージできても、それを設計事務所に正確に伝えるのはなかなか難しいことです。そのため、インターネットなどでイメージに近い写真を探しておきます。設計事務所もプロですから、写真などの資料がなくてもデザインはしてくれます。しかし、イメージどおりの提案をしてくれるとは限りませんし、資料を持ち込む場合よりも設計料金が高額になることがあります。

店舗デザインにかかる費用

店舗デザインにかかる費用は、設計事務所によりまちまちです。しかし、デザイン料金を算出する際の基にしているのは「総工事費」「坪単価」「人件費と技術料」のいずれかです。

総工事費から算出する場合

電気やガス、空調などの設備工事費と、内装工事などの造作工事費をすべて足すと総工事費になります。この場合のデザイン料金は、総工事費の10~15%になることが多いようです。

坪単価から算出する場合

坪単価から算出する場合、坪単価は30~50万円程度に設定されるのが一般的です。10坪よりもせまい店舗の場合は、坪単価を用いずに金額を別途定めることが多いようです。

人件費から算出する場合

内装工事や設備工事にかかる人件費を基に設計料を計算する方法です。特別な技術を使う必要がある工事を行う場合は、技術料が加算される場合があります。

店舗デザインの費用を少しでも節約するには

店舗デザインにはどうしてもお金がかかります。しかし、物件の取得費用なども考えると、初期費用がかさんでしまうと将来の店舗運営が不安です。

店舗デザインの費用を少しでも節約するには、お金の使い方にメリハリをつけることが重要です。こだわるところにはお金をかけ、そうでもないところにはリーズナブルな建材を使いメリハリをつけると、意外に節約できるものです。こういう店舗デザインのアイデアについては、設計事務所側もよくわきまえているので、あまり多くの予算を準備できない場合は相談してみましょう。

まとめ

店舗デザインにかかる費用や、店舗デザインを依頼する業者についてご説明しました。店舗デザインは、店舗をこの先、成功させるための鍵になります。店のコンセプトがよく表現されていて、顧客が「入ってみたい」「また行きたい」と感じてくれるような店舗デザインができれば最高です。そのために、出店する際は、入念にリサーチを重ねることがとても重要です。